2008年9月17日水曜日

会社が倒産すると。。。(その1)

リーマン・ブラザースが破産法を申請した、というニュースが駆け巡りました。続いて同社日本法人も、民事再生手続の申し立てを行ったようです。本国の会社の行く末はともかくとして、日本法人は営業を続ける意思があるということですね。

ところで、こういう事件があると、最近は誰からともなく、「どこが監査してたの?」「会計士は何を見てたの?」という話題が出るようになりました。こういう話題が出るようになっただけマシ、という見方もありますが、どうもなんとなく、監査人が企業倒産の共犯者扱いされているようなフシが見受けられます。

以前から私は、こういう感覚に、かなり違和感を感じてきました。会社を生かすも殺すも、その点に関しては専ら経営者の責任だろう、と思うのですが、なぜ、また、いつごろから、そんな風潮になってしまったのでしょう? もっとも、監査人自ら、倒産に居合わせたくない、つまり、倒産直前の監査報告書にサインしたくない、と、100人が100人とも思っていることでしょうから、仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。

次回は、このからくりを紐解いてみることにしましょう。

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